コラム

すず娘のプチ修行 第十回「すず娘、我慢は大事!?の巻」

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すず娘、我慢は大事!?の巻

すず娘
きゃー! かわいーー! こっち向いてー!

和尚
どうしたんじゃ、大きな声を出して。三軒隣まで聞こえるぞぃ。

すず娘
だってぇー、ものクロがドラマの撮影してるんですよ、そこで!

和尚
も、ものクロ…? なんじゃ、それは?

すず娘
「ものぐさクローバーZ」のことですよぉ。
ほら、スマホでこっそり撮っちゃった~。
facebookでアップしちゃおっと。

和尚
アップはだめだよ、すず娘。アイドルも「肖像権」で守られているからな。

すず娘
えー、せっかく友達に自慢しようと思ったのに。
わかりましたー、我慢しまーす。

和尚
「自慢」と「我慢」が出たところで、一つ、いいことを教えてやろう。
「我慢」という言葉は、仏教用語なんじゃ。
しかも、そもそもは自分を頼りにしておごり高ぶるという意味をもっているから、
「自慢」にも近い意味なんじゃよ。

すず娘
じゃあ、我慢しないで、ものクロ饅頭たべちゃおっと。

和尚
(すず娘め、わしのことを馬鹿にしているのか…?)

すず娘
……(もぐもぐもぐ)

和尚
……

すず娘
和尚さん、これ、おいしい~☆
我慢しないで食べて良かったぁ、これ最後の一つだったから。

和尚
……(この娘、理解しているんだかいないんだか…)

【仏教豆知識】

「自慢」と「我慢」。現代において、全く違う意味と捉えられているこの2つの言葉は、実は仏教用語においては、ニアリーイコールです。
仏教には「七慢」という言葉があり、「慢」は思い上がりの心を指し、その心理状態が7種類あるのだと言われています。
(七慢=慢、過慢、慢過慢、増上慢、我慢、卑慢、邪慢)

「我慢」は、自分に執着することからくる慢心を意味し、「高慢」「驕り」「自惚れ」と同義語とされました。
その後、強情な人が弱みを見せまいと耐え忍ぶ姿から、現在の「我慢」の意味となったそうです。

イラスト:砂絵工房

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