コラム
【仏像入門ガイド】第4回 福を呼ぶ勝負の神・毘沙門天
毘沙門天って、どんな仏像…?
【必勝を祈願! 毘沙門天】
「弁才天」「帝釈天」など、「〇〇天」とつく神様は、仏教の守護、補佐を行う仏様。
広くアジア全般において信仰されています。
よく、人気や実力がある著名人らを指して「〇〇四天王」などと使ったりしますが、
四天王とは、元来、仏教における4人の守護神のこと。
その中の一人が、毘沙門天です。
四天王の1人として造像して安置する場合は「多聞天」、
独尊像として安置する場合は「毘沙門天」と呼ぶのが通例。
つまり、「多聞天」=「毘沙門天」ということですね。 如来の道場を守り、
法を聞くことが最も多いことから「多聞」と名付けられています。
さて、庶民に毘沙門信仰が広まったのは、平安時代。
その重要な役割を果たしたのが、毘沙門天を尊天としてまつる鞍馬寺と言われています。
鞍馬の地が、若狭や丹波を京都と結ぶ交通の要衝であること、
また、白河上皇や藤原師通が参詣したことなどで広く信仰を集めたそうです。
その後、室町時代末期には七福神の一尊とされ、
江戸時代以降は「勝負の神」として崇められるようになりました。
町屋から近い沙門天はココ!
【善國寺(新宿区・日蓮宗)】

多くの文人にゆかりのある街として有名な神楽坂。
その坂の中腹にある善國寺にご安置されています。
町屋からは、地下鉄・千代田線に揺られて10分、
新御茶ノ水駅で乗り換え、飯田橋下車徒歩10分です。
毘沙門天に参拝したあとは…
【神楽坂散策でタイムスリップ!】
○オススメ1「神楽坂の石畳」
メインストリートである「神楽坂」から脇道にのびる横丁。
さらにそれぞれをつなぐ道は、歴史を感じさせる石畳です。
石畳の道をぶらぶらと歩きながら、いろいろなお店を散策してみは?
○オススメ2「五十鈴(甘味)」「五十番(中華)」
お散歩の途中で小腹が空いたら、 甘いものがお好きな方は
ぜひ、「五十鈴」へ。 美味しい神楽坂の甘味を頂けます。
(甘いものが苦手な筆者もオススメするのは、豆大福。
あっさりとした甘みが、坂道の足の疲れを癒やしてくれます)
そして、がっつりといきたい方には、「五十番」で肉まんを。
ジューシーな餡がたっぷりと詰まっています。やけどに注意!
このほかにもオススメはまだまだたくさん!
ぜひ、あなたのお気に入りの一品を見つけてください。