コラム

ここで一服

第3回 供養する側の変化

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更新日:2013年6月7日(毎週金曜日更新)

稲毛御廟ご供養する人の気持ちは、時代とともに変化していると実感します。
人が亡くなると葬儀を執り行います。親類、知人、友人……。かつては多くの方々をお招きして盛大に弔うのが普通でした。けれども、いまは亡くなった方の2割から3割が直葬になっています。直葬とは、ご遺体を火葬場に直接運んで荼毘に付す弔い方。見送るのは家族だけ。なかには、僧侶を呼ばない場合もあります。

なぜそんな状況になってしまったのでしょうか。
親類も含めた知人や友人と関わるのが煩わしいと感じる人が増えているのです。
家族だけで亡き人を見送る……。耳触りよく聞こえるかもしれません。でも、それでは亡き方のご縁を摘み取ってしまいます。ご葬儀は、故人とご縁で結ばれたみなさまとともに、亡き方を偲ぶ儀式です。生きた証を最期に確認する場ともいえるでしょう。

首都圏では、ご自宅で葬儀を執り行う方はほとんどいません。葬儀社に任せておけば、お寺との繋がりがなくても、セレモニーホールなどで葬儀はつつがなく執行できます。 けれども、問題はそのあと。ご遺骨をどうするか、戸惑う方が多いようです。
鉄道の遺失物係には、ときどき電車の網棚に置き去りにされたご遺骨が届きます。ご遺骨を忘れるとは考えられません。もしも本当に忘れてしまったのならすぐに引き取りにくるのが普通ですが、誰も現れない場合もあるそうです。
極端な例だと思われるかもしれませんが、それが首都圏の現実なのです。

お寺との繋がりがないから、亡き人の弔い方もご遺骨の扱い方も分からずに八方ふさがりな状況に陥ってしまう人が少なからずいるのです。
そんな方々にも多く利用していただきたいと、東京御廟では宗教や宗派は関係なく納骨していただけます。
東京御廟と通して、ご供養について知り、学んでいただければ、これほど嬉しいことはありません(続く)。

取材・構成/山川徹
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