コラム

すず娘のプチ修行

すず娘のプチ修行 第五回「すず娘、果報を待つの巻」

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すず娘、果報を待つの巻 和尚

おやおや、すず娘。
こんなところで、昼寝をしているのかな? 風邪を引くぞ。

すず娘

お母さんに怒られちゃいました…

和尚

して、ここに来てふて寝をしているというのじゃな?

すず娘

「果報は寝て待て」って言うでしょう?
だから、寝ていれば、きっとお母さんも叱ったことを忘れてくれると思って。

和尚

それはちょっと違うのぅ。
すず娘何か悪いことをしたからお母さんが叱ったのじゃろ。
その原因を正さなければ、また同じことで叱られるぞ。

すず娘

……。

和尚

悪い行い続ければ、どんどん誰かが不幸になるのじゃ。
そのあとは怒りや悲しみ・憎しみしか残らん。
しかし、すず娘がちゃんと反省して悪さをしないようになれば、
きっとお母さんもお前を叱ったり、悲しんだりしないはずじゃ。

すず娘

どうしよう! 帰らなきゃ! 和尚さん、さよならっ!

和尚

急に飛び起きて、どうしたんじゃ?

すず娘

お母さんがあんまり叱るから、
しかえしに、靴を隠してきちゃったんです~!

和尚

親孝行するんじゃぞ!

【仏教豆知識】

仏教では「善因善果」「悪因悪果」という言葉があります。
つまり「善いことをすれば善い報い、悪いことをすれば悪い報いを受ける」のです。

例えば小さな嘘を1回でもつくと、次にまた嘘を重ね、
それが取り返しの聞かないほど大きな嘘に膨らんで、
最後は自らの信用を失い、誰からも相手にされなくなります。

しかし、悪いことをしたままにせず、改心懺悔の気持ちを持てば、
この悪因を断ち切って悪果に繋がりません。

逆に、善い行いもおごりの心などがあると、善果としては返ってきません。
何事にも奢らず反省の心を持ちなさいと、仏様は説かれておられます。

イラスト:砂絵工房

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