東京御廟 町屋光明寺

コラム

令和三年八月 祥月命日講 《 施行完了のご報告 》

令和三年八月 祥月命日講 《 施行完了のご報告 》

令和3年 8月7日(土)午前10時より、町屋光明寺本堂において令和三年八月の祥月命日講を厳修いたしましたことをご報告申し上げます。

皆さまに返送いただきました祥月命日講ハガキはご本尊阿弥陀如来の御前に浄納し、ねんごろに供養いたしました。
多くのご供養のお申込みを賜りましたこと、あらためて感謝申し上げます。

合掌


八月の法話

ご法要のお申込み、ご視聴の皆様、お疲れ様でございます。
また故人様、ご先祖様の懇ろなるご供養、誠にお大儀様でございます。

令和3年8月度町屋光明寺、祥月命日講、滞りなく執行完了しましてございます。
ご挨拶兼ね、少々お話をさせて頂ければと存じます。

本日8月7日でございますので、ああお盆のおまいりの時期だなという事をお心に
留めてご法要ご参加の方もいらっしゃったのではと存じます。

夏の風物詩ともいえるお盆ですが、地域によって時期が異なることをご存知の方もいらっしゃろうかと存じます。7月13日~16日をお盆の中心とする(7月盆)、そして8月13日~16日をお盆の中心とみる(8月盆)の二つですね。今回は、季節柄お盆が二つの時期に分かれて存在するようになった由来を少々お話させて頂ければと存じます。

お盆の時期が分かれ異なる理由は、明治時代に行われた改暦が関係しています。改暦は明治時代に暦の国際基準化を目的として行われました。改暦の内容詳細は時間の関係でここではお話いたしませんが、この改暦の結果、日本の各行事は30日遅れとなり、もともと旧暦では7月13日~16日に行われていたお盆は、改暦後には新暦の8月13日~16日に行われるようになりました。
 一方で明治政府のお膝元東京では、政府の決定で新暦となったからにはその暦のまま日付を読もうということに加え、あえて地方とお盆の時期をずらすことで、親戚縁者が集まりやすくするなどの理由から、新暦の7月13日~16日をお盆としようという考えも強く、結果、お盆の時期について7月、8月二つの見方が出来たようです。
 
 しかし、7,8、いずれの月をお盆とみなしても、法要の内容更には、故人様
ご先祖様を敬い偲ぶ心は変わるものではございません。特に当寺宗旨の浄土真宗では、
お盆にはこの心を通じ仏様のみ教えをきき、いずれは終わりの訪れる自身の人生、いかに生きるかを考え自身に問い直す御縁だという考えが強いです。

 コロナ禍となり、二回目のお盆、身をまもる為の自粛等も求められ、帰省やお盆休みらしいイベントも制限を余儀なくされます。しかし、この御縁をもとに、せめて心だけは自由に馳せる事が出来たならと思います。
暑い日が続きます。どうか皆様お身体をおいといください。

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